覚悟が必要

住宅を親戚に勧められて購入。それからン十年経過。熱心に購入を勧めてくれたその親戚は、すでに他界。そして私は、得体の知れない入居者に占有されて、今、建物明渡という問題に関わらなくてはならなくなった。

昨年、12月初旬に提訴。この五月でまる五ヶ月が経過した。この間に、簡易裁判所における第一回口頭弁論。和解。
相手方、被告の和解条項の無視。
これで強制執行の権利を得て、建物明渡執行、と「ゆうちょ銀行」の差押え執行の二つの強制執行に踏み切った。
債権者は私だが、窓口は、不動産屋に依頼している。

そして、明渡し「断行」まであと少しという段になって、債務者から、数回にわたって、電話が来るようになった。特に、5月3日から5日まで、連休に毎日かかってきた。この間は、不動産屋も休みで、「窓口」として代わりに相手の相談事を聞いてもらうこともできなかった。「和解条項」に沿って、賃料滞納分の支払いを二回にわたり怠った時点で、もう話し合いの余地は無いと私は考えている。
おそらくは、まともな不動産屋なら、入居を拒絶するだろう。それゆえ、行き先もないのかもしれない。しかし、一年近く滞納されて、私も、限界だ。生活保護の申請を勧めたり、ハローワーク支援制度の利用なども提案してきた。相手の事を考えたら、私が沈没だ。
自動車での野宿の生活をしてもらうしかない。
金銭的損害は、おそらく100万円を超えるだろう。

こんなときの為に私も、本業は辞めず、がんばっている。なんとか乗り越えられると思う。明渡しが達成されて、この住宅を、リフォームして、新規募集しても、今の借家人の作った風評は残るだろう。
近隣は、あそこには、「ドラキュラ」が暮らしていた、と。

しかし、私にとっては、バブルの頃に大変な借金をして作った住宅でもある。地盤に問題はなく、震災にあって、住宅はなんとか持ちこたえられた。断水はあったようだが、井戸水も使えるようにしてある。・・。

さて、今日は、不動産屋に電話して、借家人と連絡を取ってもらうこと。断行前に自主的に出ていってほしいのだ、と。さもなければ、「ゆうちょ銀行」のみならず、民間銀行、職場、と強制執行を掛けていくことになる、と。

 住宅を所有するすべてのみなさま、現代の借家法は、あらゆる面で、家主に不利な法律です。他人に貸してお金をもうけようなどという考えは、持っても良いですが、それなりの覚悟と勉強が必要です。