停電検査

今月は停電検査があります。
日程のことは、マネージャーの方でやってくれました。
 役場担当と、実施業者の両方に知らせます。

 その名の通り、停電させて、普段は充電されていて触れないいたるところを検査いたします。

 学生時代、寮で絶縁の悪い洗濯機に触れてビリリと、感電したことをよく覚えております。それくらい、忘れられない気分の悪さです。場合によってはそれで命を落とします。

施設の受電設備は6.6kボルト、契約電力が300KW位で、主任技術者の選任は義務つけられていないのですが、たぶん、条例とかで決めたのでしょう。

 明日が、業者すなわち電気保安協会の担当が来て、
打ち合わせします。

停電検査は、役場の職員の出勤する8時前には終了予定です。

 早朝、まだ薄明かりに彼らは来ます。
 停電中でも、いくつかの個所は、小型発電器から電気を供給することになっております。
 その確認。

 また、照明もつけます。

 僕らの業者がやることは、
停電前に、防災センターの幾つかの電源を落とします。
 中央監視装置とか、そんな類です。
 充電電池でしばらく電子機器は活き続けるのですが、停電が1時間以上にわたると枯渇してしまいます。タイマーのついたものは厄介で、復電にて、調整しなければなりません。
 空調、照明など、タイマーで自動的に運転のされるものは少なくありません。

 EPSといって、電気設備の末端設備(分電盤ともいう)これは建物のあちこちにあるので、
停電中、絶縁測定するのに、業者の案内を務めます。

 受電設備では、継電器試験といって、電気事故と同じ条件を与えて、設置されている各種設備が適正に動くかどうか、テストします。
また、キュウビクルと言って、普段は、囲いして人が触れないようにしている小型ボックスを開放して、ごみほこりの清掃もします。
 
今回は、発電設備の燃料タンクに不具合があり、その説明をしたりします。

 すべてが終了して復電となるのですが、
この際、電子機器が、こわれやすいのです。

 昨年は、モニター画面に、ノイズが入るようになりました。テレビの液晶に細い線が出るような現象です。
給湯ボイラーの、温度センサーが機能しなくなったこともありました。
なにかしら、異常が出やすいのです。

また、建物が15年を経過してそんな時期になっています。

 こうした業務用建物は、竣工から取り壊しまで、建設費は4分1にすぎず、のこりは、
維持費用にかかると言われております。
電気・消防・空調、そんなのにかかる費用はバカにならないということです。

 さて、今年は、新人が一人、補助してくれますが、
ぼくが、およそのことをやっていかねばならず、多少なりとも責任を感じております。

 無事に終わってあたりまえ、
何かあれば、クビということになるのでしょうか・・