牛5課(その3)

 大牛伯 見牛 不済事、有点行動 不ヨ火便 了、(くもやんは、牛が役にたたず、少し動きが鈍いとみて)
牽了牛 系在大坪里大庄上、(牛をひいて、広場にある杭につないで)、
足尊 到牛身下去、(牛の下にしゃがんで)、
板了邦牛脚 看。(牛の脚をひっぱって見た)。


他 這様狼温和的 検査邦小牛(彼はそのようにとてもやさしく、牛を検査してくれたので)、
邦牛 髣髴 也 明白了 大牛伯 心中 既 認了錯、(その牛も、くもやんの心の中ですでにミスを認めているのが分かったかのようになり、)
記起 過去 両人的感情 了。(過ぎ去った二人の気持ちを思い起こした)。


就 回頭 望着 主人、(頭を回して主人を見たのだが)
大眼中 凝了 一泡泪(大きな目には、一粒の泪が固まっており)
非常 可冷的 似呼 想 同大牛伯 説 一句 有分寸的話、(とてもあわれでもあり あたかもくもやんと分を弁えた話がしたいかのようであったのだが)
這話意思 是:(その言わんとしているのは次のようなものだった)


”大(父多)、我不怨汝(だんな、わたしはうらんだりしてない)、
平素 汝 待我 狼好(ふだんからボクにとてもよくしてくれているから)、
汝 打了 我(ボクを打って)、
把我脚 打壊(脚にけがをさせたのは)、
是 昨天的事(きのうのこと)。


如今 我門 講和了。(いまや、ボクらは仲直りしたのだ。)
我 只一点 不方便、(ボクはただの一つの不便もなく)
過両天 就 会 好的。(数日したら良くなりますよ)”
 

 

”壊東西、我明白汝。汝 会 撤嬌、好聡明!(このワルめ、わかっているんだ、お前には甘えの心得がある、なんて賢いやつだ。)

従十ム(つおんシェマ)地方学来的(どこから学んだのだ)、

打 一下 就 装 走不動路?(ちょっと打っただけで、もう歩こうとしても動けないフリをする)。


汝 必定 是 聞過 十ム故事、(きっと何かの話を聞きつけて)

以為 這様 当家人 就 可 冷汝了、(このようにすれば主が自分を可愛がってくれると考えたのか)、

好聡明!(なんてりこうなんだ!)

我 看 汝眼晴、(お前の目を見て)、

就 知道 汝 越長 心 越壊了。(育つにつれて悪くなるのがわかった)。




平時 干活 就 不肯好好的(イ故)、(ふだん、仕事をするにも、進んでするというのでもなし)