就職活動

二次面接の電話をもらった。
電話なのだが、ここで、やる気をみせる張り切った声を出さなければならいのだが、声はよどみ勝ちだった。

ボイラー職人の世界は、途中入社のハンデはない。ただし、いじめるヤツが何人かいるので、耐えるか、反発するかして、耐え抜くしかない。
長くいたからと言って格別給料が良いわけでもない。
資格手当があるので、資格はもっておれば、少し多く出る。それでも数千円のちがいだ。資格あるからと言って、威張れるわけでもない。
多くは責任者というボスがいる。また、ボスのように振る舞う古参兵もいる。そいつらと衝突しないようにやっていくしかない。
幾つか、渡り歩いたが、だいたい同じような構造になっている。いろんなことに目くじらをたて、わめきたてられ、戦々恐々としていなくてはならない。

それでも、軍隊と異なることは、一応、辞められる自由は残されている。

転職が多ければ、当然、新規に雇う方も、面談で、そこを突いてくるが、これも、試練のひとつだと思って、適当にうっちゃっておけばいい。

新聞によると、農業、漁業など、日本人がやらない仕事を担ってくれた外国人が帰国して、悲鳴をあげている会社もあるという。何時間も同じ動作を繰り返すだけの仕事なので、私にはとてもつとまらない。

ボイラマンのつらさは、作業というより、やりとりされる言葉のつらさなので、精神上のものといってよい。ある者は、ボタン操作の誤りで、大変なミスにつながる恐れもあるから、きついものの言い方は許されると考えるようだ。

いろんな考えがあっていいが、僕の場合、我慢もせいぜい数ヶ月だ。6ヶ月前後で、転職を繰り返しながら、やっていくしかないと思っている。

こんどの会社はどれだけ続くだろうか