芥川賞作家

 昨日の夕刊にて、オキナワの小説家、東峰夫氏が、生活保護を受けていることを知った。私は知らなかったが、40年ほど前に、芥川賞を受賞しているという。
 私は小説は書けないが、書くことの充実は知っている。なんともいえないものがある。
 今、中国語の辞書をよみながら、着想が湧いたら、その都度、手帳に書き留めるという手法をとっている。無論、日本の辞典を読むこともある。
 私にとって、書くことは、ありきたりの体験を、いろいろな表現をおりまぜながら、表現することだ。
 もし、発表しようとすれば、何年も書いて、この程度しか書けないのか、とぼろくそに言われるだけかもしれない。だから、発表の予定はない。
 書くことは、個人的な出来事だと思う。
 そして、重要なことは、日々の忙しい中で、書く時間を確保すること。
 食べるために仕事をしなくてはならない。だから、書く時間を作ることは非常にむずかしい。
 しかし、また、働くそのこと自体が、書くことの対象物にもなりえる。
 職業作家は、売れることが必要なので、書くことはとても、苦しいことでもあるかもしれない。
 生活保護を受けることで、なんとか、書く時間ができている、東峰夫氏の環境はとてもうらやましいと感じる。
 私は、すでに、不動産を始め、株式、貯金など、保有している。それだけでは生活ができない。
 貧しい月給取りになりさがっている。生活に追われている。
 トイレや電車の中でも書けるように、ちょっとした手帳を買った。うまく、書けると良い。