すばらしき日曜日

彼らは、もち金、20円、洒落た喫茶店に入る。
「コーヒー二人分」
謡曲風のバック音楽、きれいなテーブル、礼儀ただしい給仕
さしだされた請求書を何気なくみて、びっくり
コーヒーは5円のはずだが
その店では、ただコーヒーといえば、コーヒーセットを注文したことになり、
「コーヒー」の他、「菓子」、小さな「ミルク」がついてくる仕組みになっている
そして、それぞれで5円の価格。3点で合わせて15円。
二人で30円。
しまった、と思ったときは遅かった。
不足分の10円は、コートを脱いで、預けて、後日もってくるまでのお預けということになってしまった。
今も、都会のあやしげな繁華街では、そんな、インチキ商売があるかもしれませんね。
でも、長続きはしないでしょう。