薬物

もっとも、私は、
かつてのスーパースター選手の、
薬物使用に対してコメントするほどの者でもない。

私自身も、
「ある禁断症状」に迷走をしている有様ではある。
それは、
インターネットにある「やふおく」のわな
に はまりだしたのであった。

映画もパソコンでみるが、
退屈を感じると、
そこで止めて、マウスをクリック、
インターネットをのぞいてしまう。
そして、「やふおく」である。

それでなくとも、
広告として「やふおく」の品物が表示されるものである。
靴をみれば、
そのみた靴の広告が、イ
ンターネットを開いただけで、
買え、買え、買え
といわんばかりに、
うるさいほど、繰り返し、表示される。

ここ2ヶ月で、
靴5足
セーター3
コート2
かばん2
スーツ1
パソコン印刷機のカートリッジ1
ヘッドホン1

といったふうに、14ばかり落札、購入している。

合計にして7万円ばかりになろうか・・。

給料の半分に近い数値である・・。

とくに
かばん(ばっく)は、おもったより、ひどいしろものが届いた。
革製であるようだが、
よごれがひどく、つかい古され、
とてもじゃないが、
こんなの持ち歩いたら浮浪人とまちがえられそうだ・・。
革独特の臭いもあるので、ベランダにさらしている。

靴も、高級でも所詮他人の履いたもの。
一時的なウォーキング程度の使用である。

あとは、陳列して見て楽しむといった程度だが、
家はそんな広くも無い。

実家の秋田に送って、親戚に
つかってもらおうか、
などと考えている。

やすく買ったという事実で、
頭も、
もっと買え、という声がうずまくようになっている。

こんな気持ちを断ち切るために、

なるべく、家からはなれ、
図書館などで過ごすようにしている。

今流の、携帯電話ももっていないので、
完全にインターネットから離れらる。

少しでも
いい思いをしてしまうと、
それらが、病的なほど繰り返し
おっかけてくる

それは、
なにも、薬物ばかりではない。

自分はそれが「やふおく」

その魔の手から離れたいけど、
図書館にいかず
今日は、歯医者にかかる日なので、
これまで家にいて
映画をみたりしている。

「やふおく」には手を出すまいとたたかっている。