芽吹くけやき

窓の外に見えるけやきの細い枝にわずかな緑が吹き出たと思ったら、もうあちこち、ふさふさと赤ちゃんの髪の毛みたいに、日増しに緑がかっております。風にゆれております。運動の為どこかに出かけて体を動かす必要があるのですが、なかなか、体が重たくそうはいきません。ここは天国、そして職場は刑務所かそんな類のところでしかありません。わずかばかりの生活費かせぎに明日も、朝早く出かけていかなければならない・・。
昨日を振り返ってみましょう。ある事務室から蛍光灯が切れたと、それからどこそこのドアの取っ手がおかしいので、みてもらいたいと。蛍光灯は2種類あって、その事務室は、持って行ったのは使えませんでした。職場にはどっちでも良いという人もおりますが、同じ白でも、微妙に色が違うという程度のものです。
二人の60代くらいの女性事務員がいて、パソコンを相手になにか入力しておりました。ちなみにそこは地域の医師会の事務室になっております。一仕事を終えて、取っ手が悪いという扉を案内しておりました。レバーハンドルが両側についているのですが、一方が抜けてしまいます。なるほど。午後に出勤する同僚に任すことにしました。それから更衣室の蛍光灯切れが来ました。
更衣室といっても建物には3カ所あるのですが、運悪く、始めにいった2カ所はなんともありません。3番目がそうでした。その他、警備から「はがれている」ところがあると言われたのですが、何がどんなふうにはがれているか、要領を得ません。二人でその場にいけばいいのですが、防災センターはすこしたりとも空にできません。3回それらしき現場に足を運んでやっといわんとする意味がわかりました。待合室のあちこちにクッションを貼り付けているのですが、その幾つかかが剥がれかかっているというのでした。クッションといえばなんとなく分かるのですが、別な言い方をされたこと、また、場所も不明だったことで何度も行かされる羽目になってしまいました。
その他、前日の日誌をみて、前日の担当者に電話で連絡して事実関係を確かめたりもしました。また、ディサービスの厨房からカウンターの仕切が滑らかに下りなくなったのでどうかしてくれ、と。
これも、午後の担当者に任せることにしました。
午後には、役場の担当者から幾つか設備のことで問い合わせが入りました。受水槽の電極棒の増設につき、その関連図面を探して持ってきてくれというの。あと、竣工当時の発電機の工事をどの業者がやったか関連書籍から探しだしてくれ、というの。設計図書は、CDに入っている場合もあるのですが、以前のものは分厚く重たいので、床に広げて探していきます。そうして、関連のものをデジタルカメラでとって、A4大用紙に印刷したりします。
なんだかんだといってもお茶を数杯のむ余裕はあります。
スーパーマーケットで時間給で働く、レジ打ちなどよりはマシだとおもいます。
しかし、こうした種類の労働を毎日強制されるのと、と、刑務所で、独房に入って、寝ていられるのとどっちが幸せかと、思ってしまいます。