少し、憂鬱だった。

29日、30日と朝の電車は、
少し、憂鬱だった。
ボクにとって職場に行くことは、
これから
「刑務所に入る」のと替わりはないのだった。
無論、本当の刑務所というのがどのようなところか知らない。
しかし、ともかく、
行きたくはないところにいくのだ。
禁固刑と言って、
3食付きで、労働もしなくとも良いところさえある
というではないか。
そんなところの方が
自分に合っている気がする。

しかし、ボクには、
法的にそぐわない事をして、
刑務所にいくほど
かしこくはない
ほりえもん
のように・・

電車に乗るのだが、
周囲はいたって浮いているような感じだ。
舞浜駅
つまりデズニーランドの駅の手前でボクは下車。
こっちの駅は地獄行き。
周りは、みな、ほとんど、
その遊園地目当てなのだろうか。
それなのに、
ボクは、
明日にも棺桶に入るような年齢で、
こうして、生活の為に
行きたくもないところに向かっているのだった。
これから、待っているのは、
学校のこづかいと同じような仕事をするところ。
実に