受験生ブルース

受験生ブルースというフォークソングに、
サイン、コサイン(そんなの覚えて何になる・・)
という文句があった。
確かに、我々の日常に 
SIN COSなどという言葉が出てくることなんかあり得ない。
直角三角形の、離れている方の一片 割る 斜辺が サイン
だとか。
職場の電気室で昨年の夏、
力率調整器が、警報
一時的に機能しなくなってしまった。
連日の猛暑で、電子機器にも負担がかかったと思われる。
役場の担当者に、とりあえず、連絡。
力率とは何ぞや、
説明をしておかねばならない。
電気は、自転車の車輪に設置されている簡易発電機のごとく、
磁石を回転させてコイルに電圧が生まれ、
その圧力でもって電流がながれるしくみだ。
その電圧こそは交流といって
サイン・カーブを描いて圧力が誕生し、
遅れて電流がサインカーブで流れる。
遅れ分(位相)がハナハダしいと
損失(ロス)も生まれる。

この電流を受けて各種負荷としていろいろなものが動く
その主たるものは電動機なのだった。

電動機(モーター)などがこの電流を受けて回転したりするが、
モーターもコイルがあるために、
位相を更に広げる。
位相差(ロス)をなくすために、
電気室内などにコンデンサを設け、効率をよくしようとする。
複数あるコンデンサを施設内負荷状態によって、
自動的に調整するのが
力率調整器と呼ばれるものなのだった。
電力は実効値に対する、有効電力、無効電力の3つに構成、
直角三角形の斜辺、長辺、短辺みたいな関係なのだった。
無効電力をなるたけ短くするために、
その調整器があるのだった。
そんなことにも触れつつ、役場の職員に
警報があって、
具合はわるいですが、機器本体の劣化というより、
真夏の暑さのせいでしょう
それほど、緊急性のあるものではありませんと
報告したのでした。
今年も猛暑が予想されるのですが、
また、警報はあがるのでしょうか?
その前に、
この6月をもってやっと職場とおさらばします。
ああ、よかった。