横手高校野球

県立横手高校は、秋の東北大会に出場、
1回戦勝利までおさめたが、
東北地方の枠が2つ、
春の選抜出場には手が届かなかった。
ボクが横手高校野球部で活動したのは
遙か昔の事になるが、
思い出は2つある。
1つ、
2つ上級生は、甲子園出場を経験していたということ。
その先輩たちと同じグランドで練習した。
1つ、
秋田工業との練習試合。
当時は分からなかったが、
工業高校の3塁手は落合博満だった。
無名の打者に過ぎず、
試合ではゴロの山を築いただけであった。
監督は素質を認めていたらしいが、
よもや後年、
プロで三冠王に輝くとは
誰も想像すらできないことであった。

彼は、時には学校をさぼって、
映画館で毎日を過ごしていたという。
当然、練習にも現れなかったであろう。
上級生との付き合いに疲れていたと振り返っているようだ。

最近、野球を、普通人にも理解できるように語れる、
唯一の野球人として紹介されていた。
その語彙力は、
高校時代の多感な時期を、
映画館で字幕で眺めた鑑賞の日々が、
基礎になっていたのかとも思われ、
興味深いのだった。