牛5課(終わり)

平時干活就不肯好好的イ故(ふだん仕事をするのにも、のりきでやるわけでもない)
吃東西也不肯随便、(ものを食べるにも、どれでもというわけでもない)
這大王卑気、(こんなだいおうの身勝手さなど)、
是我都没有的卑気(オレにだって全くないものだ)”


 主人説過狼多聡明的話語后(あるじはとても多く立派なはなしをすると)、
就走到牛頭去(牛の頭のところに行き)、
当面対牛(じかに牛に向かい)、
用手指突着邦牛額頭(ゆびで、その牛の額を突付きながら):


 ”汝不好好的ロ斧我管教(おまえは、わたしのしつけを聞くのが、まじめでなかったから)、
我還要打汝這里一下(なお、おまえのこっちを打ってやらねば)、
在右辺(ホラ右だ)。


這里也得打一下(こっちもたたくぞ)、
在左辺(ほら、ひだりだ)。


我門村子里小該不上学(吾が村の子供たちは学校へ行かないと)、
老師有這ケ規矩(先生にはこんなきまりがある)、
打了手心(てのひらをたたき)、
還要向孔夫子径人拝拝(さらに孔子様に向かっておがみ)、
向老師拝拝(先生にお辞儀する)、
不許泣(なくのはゆるされない)。


汝要泣馬?(それでも泣くと言うのか?)
壊東西牙!(ワルなんだから)
汝不知道這凡天天気正好馬?(おまえは、ここ数日天気の良いのがわかないのかい?)
汝明白五天前天上落的雨(お前さんにも分かっているだろう。


五日前に天から雨が落ちてきたが)、
是為天上可令我門(これは天の神様が、我々を哀れんでくれて)、
知道我門応当種蕎麦了(我々を知っているからなのだ。麦の種まきをするべきであり)、
為我門湿潤土地(私達の為に土地を湿らしてくれ)、
好省汝的気力馬?(お前の体力を省くのに好いということが)