牛5課(その1)

大牛伯一面教訓面前的牛(くもやんは一方で目の前の牛を教え諭しながら)、
一面看天気(他方では天気を気にしていた)。


天気実際太好了(天気は事実本当によかった)、
就乃然工了翻鍬(そこでいつものように鍬をかついで)、
牽了邦被教訓過一屯説是”撒僑輸頼”的子牛(その子牛を引いたのだが、その子牛には「甘ったれるなだの怠けるなだの」とひとしきり教え諭してはいた)
到田中去イ故事(畑に着くと仕事にとりかかったのだ)。


牛虫然有意同ヒ主人講和(牛は主人と仲直りする気持ちがあって)、
当家的也似呼看清礎了這一点(主人もこの一点では見て分かっていたようであったが)、
但実在是因為天気太好(しかし、本当に天気が良すぎるために)
不イ故事可不行(事を成さないというわけにはいかず)、
所以到后就乃然肉着在平田中施鍬(それゆえ、後になりいつものように引きずりながらもなだらかな田の中にて鍬を引いたのだ)
翻着邦為雨湿潤的土地了(そして、その雨で湿った土地をひっくり返していった)。


大牛伯虫然像管束他邦子牛(くもやんは、子牛をてなづけたかのようで)、
乃然在ヒ背上加了鍬厄(いつものようにその背中にくびきをかけたのだけれど)、
但是人在后面(うしろにいて)、
看到牛一肉一拐的向前奔時(牛が足をひきずって前に向かっていくのをみて)、
心中到底不能節制自己的悲憐(心では本当に哀れむ気持ちを抑えることができなかった)、
覚得自己イ故事有点任性(自分のしたことにわがままがあり、)、
不該随意邦ム一下了(なすがままにそんな一発を与えるべきでなかったと反省した)。