牛 第10課(その2)

 牛 第10課(その2)
他第一先明白了蕎麦還不曽上倉(彼は第一に先ず蕎麦がまだ倉に入っていないことが明白だった)、其次就記起邦用眼晴説”完全同意”的牛是還在欄中受苦了(次にあの目で「完全に同意します」と言った牛がまだ囲いの中で苦しんでいるのを思い出した)。天還不曽亮(夜はまだ明けていなかったのに)、就又点了灯到欄中去深望邦”火計”(又ランプを点灯して柵の中に「相棒」を見に行った)。他如イ故夢一様(彼は夢のごとく)、呼邦牛イ故”火計”(その牛を「相棒」と呼び、問ヒ上了薬是不是好了一点(薬をつけたら少しは好くなったんではと問うた)。牛不イ故声(牛は何も言わなかった)、因為ヒ不能説ヒ正イ故了十ム夢(と言うのは自分が正に夢を見ていたと話すわけにはいかなかったからである)。ヒ【イ良】悲戚的看着主人(牛はとても悲しげに主人を見ていた)、且記起了平常日子的規巨(平常の日々の決まりを思い出し)、想【立占】起身来(身を起して)、【足良】髄主人出欄(主人に付いて柵を出ようとした)。