牛 第11課

 牛 第11課
 ヒ【立占】起走了両歩(牛は立ち上がって数歩歩いた)、他看ヒ還是邦様肉皮(彼は牛が相変わらず引きずっているのを見て)、僕的把灯吹息(ランプをフッと吹き消して)、又了一口気(一つ溜め息をして)、走向房里尚在床上了(家の中に戻って横になった)。他門都在各自流泪(彼らはどちらも泪を流していた)。他門都看出夢中的情形是無希望的神跡了(どちらも夢の中で見たことは希望のない神業であることが分かっていた)、対迂生存(生存に対して)、有一種悲痛在心(一種の悲痛が心に在った)。
 到了平時下田的早上(平時畑に下りている早朝になって)、大牛伯却在官路上走(くもやんは、官路を歩いていた)、因為打聞得十里遠近的得虎営有ケ師伝会治牛病(十里離れた得虎営に医者がいて病を治せると聞いたので)、得意換了一件衣(わざわざ衣を換え)、用紅紙封了両百銭(赤い紙に二百銭を包んで)、預準到邦営寒去請牛医為家中火計看病(その村に行って牛医に頼んで、家の相棒の看病をしてくれるよう準備をした)。到了邦里被狗下了一陣(そこへ着くと犬に吠えられ)、師伝又不秦焚巧出去了(先生も生憎出かけていた)、問明白了不久会回家(尋ねて間もなく帰るとわかったが)、他想這没【1カ1】法(彼はこれではヤムを得ないと)、就座到寒子外面大青樹下等待(外の大きな木の下に座りこんで待つことにした)。在邦大青樹下就望到別人翻過的田、八十田、一百田、全在眼前玄濯(木の下には他人が鋤き起した畑が見え、こちらに八十、あちらに百と全てが眼前で光輝いてみえた)。等了好半天(随分長く待たされ)、邦師伝才回家(先生はやっと帰った)、会了面(挨拶が済むと)、問起情形(様子の話となったが)、這師伝也一口交定是牛黄(この先生も炭素病だと決め付けた)。