麗しのサブリナ

運転手の娘の出世物語と言ったらいいのだろうか?1954年製作のもののようだ。当時も今も米国は繁栄を誇っている。GM社の事も出てくる。長年自動車業界に君臨してきた。つい、最近傾いたのを知っている。絶大な経営を誇った会社も国家のようには長続きしなかった。創始者の父親と、その後を継いだ兄貴、そして対等に振る舞う弟。夜な夜なのパーティ。衣装の勉強にはもってこいの場面が目白押しなのかもしれないが、時の女優にして、おかかえ運転手の娘役を演じるオードリーヘップバーンの姿勢に注目した。まっすぐ、というわけでもない、かといって猫背でもない。お尻が妙に出ているわけではない。車の傍で何か作業する場面があって、短パン姿で出ているところで、動作が華麗に思えた。容姿というように、女性美は顔ではなくて全体なのかな、と思えた。強化プラスチックの開発に乗り出している社長の兄。取締役員会も、弟の乱入で、皆、あっさりと退場してしまう。時代遅れのワンマン会社の日常かな。当時からすでに、自動車から電話できたようだ。パリに料理を学びにいくのだが、米国人にとって、フランスはどんな国なのだろう。芸術、衣服、料理などで最先端を突っ走る国か?