言友会出席

 スピーチの機会が五回ほどまわってきた。私が語ったのを紹介したい。(近況)(北総公団線はなぜ高い)(将来の日本)(私の住まい)(英語)など。

(近況)
 現在は職探しをしている。マンション管理人の面接に行ったら、管理組合の総会や理事会などにも出席し、報告してもらいます、などと言われびびってしまった。私はもう五十代半であり、先もそれほど長くはない。生きながらえても頭脳は日々退化しているのがわかる。頭脳がまだ確かなうちに、回想録を作成しておきたいという使命を感じているので、もう、他人の足となり手となるような仕事はしたくないとも考えている。
(英語)
 全言連の巻頭を読み上げる。同じ世代で英会話の習得に取り組む方の手記でもあった。動機も、感じ方も驚くほど似ていた。ただ、私の場合は公民館の市民サークルにお世話になっているという違いはある。参加して一年以上になるが、稚拙な和訳をしても、だれも「あんたはだめねえ」とは言わない。論語にもある。間違ってもムッとしない、君子ならずや、と。もう社会から引退しようという私が英語など分かってもなんの役にも立たない、しかし、君子たちに囲まれて、「気持ち良い思いができる」それが、英語サークルのありがたさである。
(北総公団線はなぜ高い) 
以前、私も沿線に暮らしていたが、隣の駅(東松戸駅)へ行くのに200円もした。自転車だと十数分。ただし、途中、廃棄物を貯蔵しておくような施設があって汚臭がしたり、道が曲がりくねっていたりで、近道は極力避け遠回りしていた。この路線は、京成線が五割以上出資しているが、残りは国、県、周辺自治体というふうに税金でまかなわれている。大きな誤算はニュータウンの人口が増えなかったことで運賃収入が伸び悩んでいることである。成田空港まで線路が延びたので乗客数の伸びが期待できるが、もっと決定的な策を打たないと駄目だろう。たとえば、民主党下で子供手当2万5000円が約束されているが、この路線周辺に限って3万円にするとか。沿線の白井市印西市などは、地震災害にも強い地域なので、人口が増えるような政策が望まれる。
(将来の日本)
仕事の面接試験で久しぶりに東京へ行った。銀ブラをしてきた。日本橋駅を下車すると高島屋がある。中央通りを西へ西へと歩いていくと銀座になり一丁目から七丁目までなっている。高速道路が取り巻いていて、空気環境は必ずしもよくない。しかし、銀座のよさは、いろんな意味で「ホンモノ」を見ることができることだ。銀座、帝国劇場、日比谷公園、そして官庁街と、百四十年前に江戸幕府が滅びるまでは大名屋敷が多くあった。そして水路が張り巡らされ水の都といって良かった。誰がこんなビルと車の多さを予想したであろうか?今後百年、いや四十年後の日本はどうなっているのだろうか?その日本の将来を思わせる街が松戸市常盤平あたりにある。外観はそれほど変わらないけど、住民の大多数が海外出身となり、見かける日本人も老人ばかりとなっている。米国の大統領オバマ氏の祖先はアフリカに求めることが出来るが、同様に日本も実力主義をとるとするなら日本の閣僚を中国系韓国系台湾系が占めるという状況も十分にあり得るだろう。
(私の住まい)
 元々は公共の建物なので頑丈に出来ているが、床のコンクリート厚さがそれほどでもなく、ときどき下の住民から、音がうるさいと苦情が来る。しかし、下の階でリフォームがあったときは、一週間、地震のごとく響きわたり、とても住んでいられないほどであった。私の方ではなるべく不在にするようにしたが一切、苦情など提出しなかった。無論、音は出さないようにしているが、そうした音に神経質な住人が周辺にいたとしても心の安定を保っていられるのは、言友会や英語サークルなどの市民サークルに参加して精神的な発散の場があるからだろう。ダンスや散歩などが肉体の健康に役立つとするなら、言友会に参加することは心の健康の為だと言って良い。しかし世間の人たちの多くは「肉体の」健康には気を付けているようだが、「心の」健康に無頓着なようだ。