株式が好調

 株式が好調である。興味の無い人には、申し訳ないが、我慢して読んでもらいたい。
二年ほど前から株式の動向をみて、幾つか投資してみた。王子製紙を37万円、ソニーが23万円、日立製作所24万円、三菱重工29万円、あるいは大成建設27万円という具合だ。
 金額にして200万円とちょっと。
10年前から毎月一万円の積み立て式の投資信託へ投資しているので、こちらも120万円ほどにはなる。投資信託は、時価にしても110万円ほどにしかなっていない。あのリーマン・ショック後の暴落が利いた。
 しかし、株式は違う。大成建設が現在20万だが、これを除くと、王子製紙の41万円を始め、他も軒並み40万円前後の値段を付けている。現時点で30万円ほどの勝ち越し。
 株式に素人である者としてはなかなかの健闘ではあるまいか?
 無論、売却して現金化して、はじめて利益が確定するので、油断はできない。
 まだ、日経株価は1万1000円台。売るつもりはない。
 もうすこし、様子を見て、売却と生きたい。

 四月から始めた仕事の手取り月収は16万円ほど。(給料はきちんと払ってもらえる?)
私はまがりなりにも、分譲住宅に暮らし、家賃を払う心配もなし。米などの主食は実家から送られるので、食料費もまずまず。これからは貯蓄は期待できないが、不足というほどでもない。
 私は、株式を勧めるつもりは毛頭ない。
 
 株式の専門家たちと対等にやっていく為には、「待つ」ということが重要だと言いたい。(と、自分に向かって言っている)。
 
 仕事探しも「待つ」ことが重要という点では、株式に似ている。
 
 私は国家資格を10ほど取得しているが、年齢的にハンデもあって、就職活動では4ヶ月、思うように決められなかった。10数社受けて、半分近くは落とされた。
 就職難の時期に、仕事を決めようとしても、なかなか決まらない。
 面接では、厳しい質問を浴びせられることもある。
 自分の息子のような人事部の練習台にさせられることも。
 決まっても、給料はたたかれる。
 良いこと無し。
 
 だから、資産があるなら、じっと我慢して、景気の回復を待って就職活動という方法もある。「じっと我慢して待つ」こと。これは、株式で勝利することにも共通のことだと思う。

 皆さんは「エデンの東」を見ましたか?
 ジェームズ・デーンの演じる青年は、お父さんに、贈り物をするが、おまえのは、大豆の投機で得た「汚れた」お金で買ったものだ、そんな贈り物など受け取れない、と。

 自分も、株式でもうけることは、どこか、後ろめたい点もあるのだが、就職できても、16万円ほどしかならない。不当に安くされている分、株式投資で、資本家から幾分取り戻す、という気持ちである。