私の好きなこと

私の好きなこと。
(松戸・女性センターで発表。出席16名)
 それは日記をつけること。というと、その日の終わりに、書斎で机に向かって、お茶でも飲みながら、ペンを走らすというイメージがあるかもしれない。でも、ボクの場合、ちょっと違う。朝でも、昼でも、電車の中でも、ホームのベンチでも、これはというスピリット(着想)が湧いた時が、書くときだ。だから手帳とペンはどこへ行くにも持って行く。
 そして、内容は、その日のことに限らない。前日のときもあれば、ずっと何十年も前の、少年時代のこともある。
 しかし、さすが、人と会っているときに書くことはない。たとえ、浮かんでも、書くことはあきらめる。人が話をしているときは、最低限、その人の言うことに耳を傾けることが礼儀だと思うからだ。
 年齢を重ねて、もの忘れもひどくなってきている。その防止策にもなるかもしれない。
 いいや、更級日記枕草子など、作者は、五十代になってから、若き日を振り返って、書いているそうだ。
 書くことは、五十代以降が却って向いているのかもしれない。
 インターネットの時代なので、家にいると、パソコンで、いろいろなサイトを見てしまう。なかなか集中できない。
 そこで、今は、外出して書くことが多くなった。大学の図書館は、一番だ。一日があっという間に過ぎてしまう。
 どこで、どのように書くのがいいか、ということは人それぞれだ。手軽で、頭の体操にもなる。皆さんも、日記をつけられてはいかがだろう。