債権申立 問い合わせ

平成23年4月1日
 地震津波に関して、こういうものは、発生当日が最大の艱難であり、余震が起きようと、その後は復興に向けて収束の方向へ向かうのだ、と。しかし、このたびは、発電所事故が続いており、先行き見えないと、不安な口調で、ラジオで誰かが話していた。

 テレビは、有名タレントを起用して、繰り返し、「日本は強い」「あなたは一人ではない」「がんばろう」と連呼している。
 マイントコントロールの意図でもあろうかと疑いたくもなるほどだ。しかし、原発の問題は、どうしようもない。個人の力で放射能汚染をどうすることもできない。
 近い将来に、福島県の半分近く、もう廃墟になるのかもしれない。
 小生も、今月、法事で、秋田へ行くのだけれど、福島を通過するのだが、あまり気持ちがいいものではない。
 
 職場では、万が一の停電にそなえて、タービン自家発電機の取扱い説明を読んでいる。
 新聞で、電力不足の今こそ、各企業が、「宝の持ち腐れ的」な、非常用発電機を使おうという提案があったが、全くその通りである。しかし、ウチもそうだが、どの企業も、馬鹿に高額な設備であるにもかかわらず、果たして、何日も、非常用発電機が適性に運転するものなのか、不安があるようだ。
 はやり、何十年にもわたり、安定して電力供給してくれている、東京電力に信頼をおいているようだ。
 部分停電、計画停電とはいえ、全く停電はしていないのだから、はやり、信用性は高い。その東京電力も、民間でいるのも時間の問題だとも。

 他の会社でもそうだが、電力業務も、実務は、我々、貧乏・派遣社員とかの仕事なのである。
 そうして、正社員は、我々が汗と涙でこなす、労働の上前を、高額年俸、退職金等、合法的に吸い取る存在になりつつある・・。
泣き言はそのヘンまでにして、と。

 本日は、幾つか問い合わせをする必要があった。緊張すると、言葉が出なくなる者として、言葉のやりとりは辛い。朝、鴎外の「舞姫」を半分ほど音読して、声を潤した。

 まず、担当の地方裁判所・書記官へ。親切に教えて貰えた。声も、柔らかな感じだった。

「賃料不払いに遭っておりまして、貯金に対する強制執行を考えています。申立に必要な、ひながた、はそろっています。」
以下の5つです。(実際は省略)
債権差押命令申立書 請求債権目録  差押債権目録
当事者目録  第3債務者に対する陳述催告の申立
他 送達証明書 執行文つき、債務名義
「今、手元に持っています。」「来週あたりに、原本を明渡し執行で使う予定があります。」「こんな場合、コピーとかの提出とかは認められないでしょうか?」
回答は、
 コピーでの提出は認められないので、もういちど、発行・裁判所から発行してもらってください。あと、相手に請求できる費用は、2740円まで。収入印紙4000円、他郵券3040円。
送達証明書と、執行文付き・・の再発行費用1000円。
あと、金融機関の商業登記簿も法務局で取り寄せの必要あり、と。
 
 このやりとりは重要であった。
 大半の債権者は、明渡ししたらもう何もやらないようだ。そして、それだけで、ラッキーと思え、という考えである。
 私は、この考えに賛成できない。
 賃料を何ヶ月も滞納しておきながら、支払わないのが良い思いをする、ということに納得できない。
 債権請求は10年有効。裁判を起こせば時効が中断して、そこから10年。
 年金や生活保護費用に請求できるかどうか分からないが、やれることはやってみたい。今回は、その、実務練習と考えている。