東京物語

小津「東京物語」が未だに高い評価を得ている。
といっても映画製作に携わっている人々によるもの。

せりふ、表情、動作・・刺激性の強い、
テレビドラマに慣れた人にとって、
その映画を見ても力抜けし、
カルチャーショックさえ覚えるのではないかと思われる。
しかし、題名でも分かるように
これは確かに戦後間もない日本で作られたものである。
そして未だに、世界の映画人にとって教科書になっている。

東京で社会人として立派にやっている子供たちを頼って、
上京するものの、
期待したような待遇も得られず、
失意をいだいて、
広島尾道に帰っていくという、
どこにでもありそうな
ホームドラマのようにも見える。

休日の朝、寝床で、
ソニーのヘッドホンをしながら聴くととても気分がよい。

これまでは、
世俗的なよからぬ思いに悩まされる時間帯であった。

ただひとつ難点なのは、
ヘッドホンなので、
顔を横にできず、
正面、天井を見るようにしていなければならないこと。
dvdプレーヤー本体は見ることなく、
枕元に置いている。

もうひとつ、気に入っているのがある。
それは、溝口健二の「武蔵野夫人」。
オリジナル音楽がとてもよいです。
まだ10回程度しか聴いていないですが、
これからも繰り返し聞き続けることでしょう。
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