自家発泡

初旬に停電騒動があったばかりなのに、今度は、自火報発報だった。館内ディサービス厨房が原因のようだ。9時30分前後というから、その日の来訪者の為に、朝食を作っていた最中だろう。熱が天井にこもり、熱感知器が反応した。防災センターの自火報受信機が、その信号を受け鳴動。この音がけたたましい。場所がアドレス番号として液晶画面に表示する。およその検討をつけて、発信元をさがしにいく。火の手はないと判断すれば、しかるべき操作をしなければならない。というのも一定時間が経過すると自火報受信機は自動的に館内の設備に対して種々の伝令を発信するからだ。厨房に入って、調理が佳境の状態だということを知り、原因がわかった。それからもどるまでに、相応の時間がかかる。あるいは内線電話で連絡してもよかったかもしれない。連動したのは、非常放送、エレベーターだった。非常放送は「火事です、避難してください」の放送が全館に流れる。また、エレベータは停止する。全く閉じ込められるわけではなく、「開」を押すことで最寄り階にて開く。自火報の復旧操作をしたのは、鳴動してから約20分後の9時50分のことだった。不運にも利用者がいて、エレベーターは停止してしまった。故障してしまったか、と驚いたことであろう。便利なものだが、いったん不具合となると、密室に閉じ込められた具合となる。すべて復旧したものの、この事態をうけて建物所有者の反応は早かった。その日のうちに防災業者を呼び、感知器の位置を無難な位置に移動する工事をやったのだった。我々としても、調理するたびに大騒動に巻き込まれるのは御免だ。大助かり。