「always 三丁目の夕日」山崎貫監督。

always 三丁目の夕日」山崎貫監督。
昭和33年頃の港区のある町の事を描いたものだが、
映画は2005年というから、平成17年の映画。
集団就職で夢を膨らませ、上京した少女の行き先は、
うす汚れた木造住宅の一部を作業場としたような、
貧弱な作業場であり、親方は、一匹狼そのもの。
しゃばよりは、留置場にいた方がふさわしいような奴だった。
娘も、東北の家族からは「口減らし」として送り込まれており、
帰るに帰れない。
近所には、作家を目指す青年がいた。
駄菓子家をしていたおばあさんの後釜となり、
店番をしながら、原稿に向かう日々。
飲食店を営む、
マドンナ的美女マスターに、言いくるめられて、
素性の分からない少年を、引き取るはめに。
この当時は、
戦争孤児と言って両親のいない子供が
いたるところ見られたのだとか。
親方の罵詈雑言にも耐えて、
研鑽を積むのだったが、
仕事が未熟過ぎると、
ある日とうとうブチ切れる。
履歴書に「自動車修理に自信あり」と書いていたことを持ち出し、攻撃する。
娘も、
「アンタこそ、嘘つきだ。学校に、大きな会社であるかのように伝えて募集していたではないか、と」。
この小娘めとばかりに、
追い回し、
駄菓子屋に逃げ込むが、
制しようとした若手作家も、
腕力でねじ伏せてしまう。
押入の中に入って、
ガンとして襖を開けさせまいとしているところに、
暴力男の家族(薬師丸ひろ子)がやってきて、
男をなだめる。
娘さんの提出した履歴書を、
今一度みせつけ、
よくみれば「自転車修理に自信あり」と書いていたのを、自動車と勘違いして、
見過ごしていたのだと聞かされ、
男から血の気もひいていくのだった。