大学の講義

当時、大学の講義というのは、
高校より遙かに分かりにくかった。
(二流大学は、教員の質も劣るというわけなのだろう。)
難解な講義の数々で
小生の学生時代
解析学2は、その一つだった。

講師は旧帝大出の若い講師だったが、
説明も口雲っていてはっきりしない、
板書も雑、蜘蛛の巣の張ったような字。
学生の反応を見るようなそぶりもなかった。
何か、数学とは無関係な、
心配事でもあるような暗い表情だった。

内容は複素関数論。Iの2乗=ー1
その複素数を、
講師が発音すると、
屁糞(へくそ)数と聞こえるのだった

説明がわからないからといって、
市販テキストを求めても、
講義とは違った内容になっていることが多く、すんなりと理解できなかった。

 数学の良く出来る学生のノートをあらためて
コピーして、それを書き写して、
その学生に質問したりして、
なんとか理解するしかなかった。

だから、サークルとか、歓迎会に出席して、
交流を深めて、
優秀な学生と知り合いになっておくことは、
有意義な学生生活を送る上で、必須なことに思われる。

今は、放送大学もある、
インタネットもある、
市販参考書にも分かりやすく説明してあるのが出ている。

学力に不安があっても、
やろうと思えばいろいろチャンスが転がっている。
だからといって、
今の学生がうらやましい、とは言わない。

特にインタネットには落とし穴も多い。