スピーチ

平成29年度5月度、(公民館サークル)
スピーチコンテスト草稿
以下のごとく(制限時間3分)
題名、息子に曰く

息子が、今年、二十歳になります。
松戸市森のホール21にて行われた成人式に出席しました。
中学校時代の野球部の仲間に会って、一緒に記念撮影を
とってきて、みせてくれました。
私自身は、20歳のころは、大学生でしたが、
家からは一文の仕送りもなく、小学生に算数を教えて生活費を稼ぎながら、大学に通っておりました。
人生の後半は不運ながら、労働者として生活し、
今日に至っております。大学でたからと言って、それだけではなかなか世を渡っていけるものではないということを実感しております。息子にも、特に勉強をして上級の学校に入れと言ったことは、ありませんでした。
しかし、息子は、中学3年生の秋になると、
進学したいと言い出し机に向かうようになりました。
そんな息子に工業専門学校(高専)の受験を進めました。
学生時代を振り返って、
工業専門学校から編入した学生の方が優秀で、
授業で分からないところは、彼らに質問すればだいたい理解できるように説明してもらえたことを記憶しております。
私の言いつけにしたがい、
息子は、高専を受験しました。成績を見ると、すれすれの点数で合格。しかも社会と国語で点数を稼いでいるという内容で、
入学後の勉強に不安を残しての入学でした。
いざ、入ってみると、なんとかぶじに進級でき、5年間で卒業できました。
一緒に入学した40人のうち、10人は、退学したり、留年したりで、クラスから姿を消してしまいました。
そして昨年は、大学の編入試験でした。7月8月に集中していて、幾つか受験、そのひとつからお呼びがかかりました。
この4月から、大学生としてアパートで生活しております。
そんな息子に私はこういいました。
勉強は落第しない程度にやっていけばほどほどでいいだろう。なんでもいいからサークルに入って、そこで先輩や仲間たちとうまくやっていくことを学んでもらいたい。
勉強でつまずいたら、まず、彼らに相談してみるのが一番だ。
前の年に、どんな試験問題出たとか、
どんな風に勉強すればいいとか、たずねてみれば、
よろこんで応えてくれるだろう。
(君とはまた、ちがった厳しい受験を這い上がってきた経験の持ち主ばかりだからね)
むずかしい内容を理解できたからといって、
べつに自慢するほどのことではないのだし、誰もほめてくれるものでもない。
そんなヒマがあったら、いろんな学生とつきあって、
人間関係をたもつことを学んでもらいたい、
とそんなことを言ってやりました。